ライブのニュースを見ていると、「〇〇、東京ドーム公演が即完売」とか「〇〇、横アリ全公演ソールドアウト」という見出しをよく目にする。でもちょっと待ってほしい。会場によって「完売の難易度」はまったく違う。
55,000人収容の東京ドームを埋めるのを難しいと思います。限られたアーティストしか建てない、会場であることは間違いないのですが、5大ドームの中で最も集客するのが容易です。それは単純。東京は最も人口が多いからです。
さらに言うと、立地・交通の便・収容人数のバランス・地方かどうかという要素が絡み合って、「埋めること自体が快挙」と言える会場が確かに存在する。
このブログではライブ参戦歴10年以上の筆者の考えのもと「あそこを埋めるのは本当にすごい」と言われる会場を5つ厳選した。アーティストの実力を測るひとつの指標として、ぜひ読んでみてほしい。
筆者流、完売するのが難しい会場の5つのポイント
筆者的に以下の5つのがこれから紹介する会場のポイントである。
①キャパシティ
当然これは考えるうえでやはり大変重要である。やはりアリーナとドームでは難易度が違う。根本的にファンが沢山いないといけないのです。
②開催都市
大都市と地方では人口が全く違う。以下は5大ドームがある都道府県の人口である。
- 東京ドーム(東京都)1410万人
- 京セラドーム大阪(大阪府)876万人
- バンテリンドーム ナゴヤ(愛知県)748万人
- みずほPayPayドーム福岡(福岡県)510万人
- 札幌ドーム(北海道)509万人
東京都と大阪でも550万人近くの差がある。
ライブは基本みんな近い会場に行きたがります。これを都市圏に変えるともっと数字が変わる。
- 東京ドーム(首都圏)約4400万人
- 京セラドーム大阪(京阪神都市圏)約1900万人
- バンテリンドーム ナゴヤ(中京圏)約900万人
- みずほPayPayドーム福岡(福岡都市圏)約260万人
- 札幌ドーム(札幌都市圏)約240万人
より顕著に差が現れてしまった。人を集めるうえで人口は無視できないのだ。
③アクセスのしやすさ
東京ドームや国立競技場なんかは東京の街のド真ん中にあり、いろいろな路線があります。交通の便が発達しているためどこからでも行きやすく、所要時間が短いです。このような会場はアクセスを理由に行きたがらない人が少ないのです。
サッカーのJリーグでありがちな話なのですが、スタジアムが山の奥にあったりするチームがあります。アクセスが悪くて集客が悪かったりします。スタジアムを街中に移転したら、集客が増えて安定したチームがあります。
アクセスのしやすさは、人の行動心理に深くつながっているのです。
④屋外か屋内か
これは上の3つに比べると重要度は下がるのですが、必ず屋外を嫌がる人は一定数います。特に歳が高めであったり、体が弱い人は屋外を好みません。いくらそのアーティストが好きでも、雨や暑さ、寒さを気にして行かない人はいます。
⑤開催実績
これもさほど重要な項目ではないのですが、初開催や他のアーティストがあまりしていない会場は情報が少なく、勝手がわからい部分があるので、遠慮する人が一定数います。アーティストによっては、毎年同じ会場でする方もおられるので、時間の過ごし方や楽するテクニックが身についてる会場を選んだりする人がいます。
開催実績が少ない会場ということは、開催されにくい理由があります。その理由のリスクを犯してまで行こうとはしない人もやはり少数ながらいるのです。
以上の5つ、特に①〜③に重きを置き5つの会場をご紹介します。
大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)
まず1つ目の会場は北海道札幌市にある大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)です。ここを完売にするのは有名な話ですね。
まず、この会場の集客が難しい点が、札幌ということです。ライブでのキャパシティが5万人になる大きな会場ですが、北海道民のファンで埋めるのはまず無理です。となると日本全国から札幌に来てもらうことになるのですが、札幌に行くだけで時間とお金がかかる点がもっとも集めるのに苦労する部分です。です。
道民以外の殆どの人は、飛行機で新千歳空港へ行き、電車で40分かけて札幌駅まで行くことになるでしょう。(ちなみに札幌駅からドームまでも30分近くかかります。)そしてライブは大抵夕方から夜にかけて行うので、日帰りが難しくホテルに泊まることになるでしょう。
時間は掛かるはお金も掛かるはで、なかなかハードル高いです。これを実行しようとする人は何人いるでしょうか。学生なんかは特に厳しいでしょう。多分殆どの人はこう考えるでしょう。「近くのドームで応募しよう」と。
5万人というキャパと札幌という時間とお金が掛かる点が選ばれた主な理由だ。地味に札幌駅らのアクセスもだるい点が後押ししている。
キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム)
続いて紹介するのが宮城県利府町にあるにある東北最大級のスタジアムです。
正式名称は「キューアンドエースタジアムみやぎ」で、旧名称は「宮城スタジアム」「ひとめぼれスタジアム宮城」。こちらも5万に規模の会場となります。
ここは何と言ってもアクセスがすこぶる悪いです。
地図を見てもらった通りとても変なとこにあります。
最寄りの駅がJR利府駅というところなのですが、そこから徒歩45分という距離にあります。シャトルバスが出るようですが、それでも20分かかります。
仙台駅からもシャトルバスがシャトルバスが出るようですが50分かかります。
5万人を裁くわけですから、バスはすごい行列でしょう。帰りはどうなることやら。
ライブ会場としては珍しく車での来場がOKらしいのですが、駐車場は事前に予約してないといけません。その前に車で行ける距離ならいいのですが。
仙台も大きな街ではありますが、5万人となるとほとんどが遠くの県外からの参戦になるでしょう。東北の人がメインになるでしょうが西日本の人は行くのにだいぶハードルが高いです。
地方でこの規模は難しいでしょう。
静岡エコパスタジアム
つづいては、静岡エコパスタジアム 。静岡県袋井市にある大型スタジアムで、正式名称は「小笠山総合運動公園スタジアム」。こちらも5万に規模の会場となります。
こちらもアクセスが悪いのですが、大きくこれが主な原因というより、小さなめんどくさいが積み重なったアクセスの悪さなのです。
まずは静岡県の袋井市というところで静岡なので、関東からも関西からも行けるのだが、基本的にはその都市圏の人達に来てもらうことになるので少し集まりにくい。
そして交通手段なのですが最寄りの新幹線駅ですが一番近い浜松駅か静岡駅のどちらかになるのですが、どちらも「のぞみ」が停まらない。一部「のぞみ」が止まるがほとんどない。基本的に「ひかり」「こだま」の使用になる。絶妙にだるい。
そいて浜松駅から最寄りの愛野駅まで20分かけて向かう。静岡駅なら50分かかる。ちょっとだるい。当然、東京みたいに数分で次の電車が来ることなんてない。そして皆この駅に集中する。またちょっと面倒だ。
やっと愛野駅ついたと思ったら次の関門がある。スタジアムまで20分歩かなければならない。この間のバスはない!タクシー以外に楽する方法がない。絶妙に歩かされる。また少し面倒だ。
シャトルバスや車でも来場可能だが、どちらも先着予約であったりする。
このアクセスの面倒さに追い打ちをかけるのが、ホテル問題だ。まず最寄りの愛野駅周辺にはホテルは1つしかないので、電車で掛川などの街に少し移動しないといけないのだ。もしくは頑張って家まで帰るかだ。
こうした。小さなめんどくさいがたくさんある会場なのだ。
ただここは花火の演出がいろいろなのができる点では、ぜひ行きたい会場である。
沖縄サントリーアリーナ(沖縄アリーナ)
つづいては、沖縄サントリーアリーナ 。沖縄県沖縄市にあるアリーナで、正式名称は「沖縄アリーナ」。こちらは1万の規模の会場となります。紹介する中では一番キャパが小さいです。
この会場の集客の難しいところは、そう、沖縄ということです。
その前に皆さんは沖縄に1万人規模のアリーナができていたことをご存知だったでしょうか?2021年にできたばかりで2026年現在では10組ほどしかライブに使っていません。
集まりにくい理由は先に述べた札幌ドームと同じく沖縄に行くだけで時間とお金がかかる点です。
沖縄の人口は147万人で、北海道の499万人の1/3以下です。もっとも来る人が多いと思われる関東民からすれば、北海道以上にお金と時間がかかりハードルが高い。
開催したアーティストも、完全に売り切るのは難しく、最後の一般販売で地元の沖縄民が参加し、満席近くもっていくような会場だそうです。
沖縄県民にとったら、人気アーティストのライブをファンクラブは入れず買えるというメリットがあるようです。
また、このアリーナも那覇の町中にあるのではなく、那覇市中心地から車で50分ほどの郊外にあります。
高速バス・路線バス・またはレンタカーで向かわないといけない会場です。
日帰りは無理ですね。
地図見ただけで一発で大変とわかる会場。それが沖縄サントリーアリーナなのです。
クラサスドーム大分
つづいては、クラサスドーム大分 。大分県大分市にあるスタジアムで、正式名称は「大分スポーツ公園総合競技場」。こちらは4万の規模の会場となります。
ドームと言っていますが、作りはスタジアムです。屋根が開閉式となっていて閉まっているときは、ドームのようになります。しかし、基本的に閉まることは少ないです。
この会場の集客の難しいところは、交通手段がめんどくさいということです。
まず大分、東日本の人は遠いですねぇ。
飛行機だと東京、大阪、名古屋から飛んでますが時間かかります。一番厄介なのが大分空港がすごく不便なところにあるのです。
空港から大分中心部まで車の高速を使って1時間。家から羽田出発だと短くて見ても4時間近くはかかりますね。さらにこのあと、中心部からクラサスドーム大分がめんどくさいんです。
車で20分となります。おそらくライブのときはシャトルバスが出ていたり、パーク&バスライドや駐車場を予約しての車での来場がOKになるので。公共交通以外の利用ができます。
ただし、この大規模イベント時は交通規制が行われ渋滞が発生するので、20分以上は絶対に掛かるでしょう。過去にサッカー日本代表が試合したときは、渋滞で選手が乗ったバスの到着が遅れ、キックオフ時間が変更されたなんてことがあるので、余裕を持った来場が必要です。4万人が集まるので当たり前ですよね。
このようなときは大分市が対策をするので、大規模渋滞は発生しないようにはしているみたいです。
とにかく時間がかかります。また、シャトルバスや駐車場の費用(5,000〜10,000円)もほぼ必須でかかってくるので、関東の会場みたいに安く向かうことはできなさそうです。
最後に、この会場はライブでの使用実績が極端に少ないです。
単独コンサートを実施したのはB’z(2002)・Mr.Children(2007)・EXILE(2010)・ONE OK ROCK(2025)の4組だけです。超超一流の方しかしてませんね。というかできないのです。近年に関してはワンオクのみです。
これを見ただけでも以下に集客が難しい会場なのかがわかります。
まとめ
5つ紹介しましたが、たぶんここで開催するアーティストは一流の方たちばかりです。ここで開催するようなアーティストが関東でライブするとチケットの当選率はものすごく高いでしょう。しかし、この5つの会場でライブするときは、当選確率が下がりますので逆に良い機会ともとれます。
ほかにも紹介できてない会場はあります。
調べていて気づいたは、この5つの会場すべて経験しているアーティストはまだいません。最多は4会場のB’z(キューアンドエースタジアムみやぎ未実施)、Mr.Children・EXILE(沖縄サントリーアリーナ未実施)、の3組のみでした
このような会場でするときは、特別な演出をしてくれる事が多いので、むしろ行く価値は大きいです。大変な思いをしていく会場はそれはすばらしいものになるでしょう。



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